1時限目
自分なのかプロスペクト理論なのか
- プロスペクト理論は別人格と思った方が対策しやすい
- 主語を「プロスペクト理論が」とすると言語化しやすい
- プロスペクト理論が自分に対して言ってくる事をプロスペクト理論の攻撃と言う
-攻撃は悪魔の囁きの時もあれば、天使のように優しい時もある
-タジりは基本的に「もう傷つかなくていいよ」という本能の優しさから来ている - 本能が脳内に直接攻撃してくるのが非常に厄介
–回避不能 聞かないということが出来ない。声は必ず聞こえる。その声を小さくすることは出来る。
–自分自身と間違える プロスペクト理論が言ってきてるのか、自分自身が思考してるのか、見分けがつかない
プロスペクト理論を知る
本能は現状維持を好み、変化を嫌う
- ここでいう本能とは、生存本能のこと
–生きることを最優先させ、今生きているという現状を維持しようとする
-未来の不確実なことよりも今を維持していけば、とりあえず生きていられる - 例:DVにあっている奥さん
- 例:マイナスの理由でFXを始めた人たち
-これも現状維持という本能の1つ
-こんなに大変ならFXえお止めてしまう 夢を叶えられない人がほとんど
プロスペクト理論の攻撃と弱点
- 延々と同じことをしてくる
-攻撃が単調と強力
-感情を揺さぶってくる
-対応ができないとこれほどだるいものはないが、対応ができると「またそれか」という気持ち - 合理的な正当化という直感のマネ
-感情の揺さぶりがきかなくなったら次の段階でこの攻撃になる
-あたかも直観を感じている自分、冷静に判断している自分とプロスペクト理論が思わせてくる。
–プロスペクト理論が直観に寄せてくる
—これが全く見分けがつかない、ラスボス的存在
—トレード日誌を書いて振り返らないといけないので
—このラスボスに対処するためにトレード日誌を習慣化させておく
プロスペクト理論は大きく分けて2つ
- 快楽嗜好型
-快感・気持ちいいことが大好き
-快楽嗜好にやられた場合、二度と繰り返さないように反省が大事 - 苦痛回避型(損失回避型)
-痛み・苦痛が嫌い 苦痛を引き起こす可能性があることからも避けようとする
–過去に実際に起きた苦痛がまた起きそうになったら回避しようとする
-損失回避にやられた場合、自分を責めすぎない
–本能が自分を守ろうとしていると自分を受け入れるのがまず大事
—メンタルが弱いではなく、自己防衛機能が強いと考える
–その後の正しい反応とは何か、どうしたら身に着けられるのかを自問自答し、試行錯誤していく
—復習)正しい反応への電気回路がまだ作られていないので、この変化は大変である。織り込み済み
快楽思考型
ポジションを取らせようとする
- 前提:ランダムな勝利は人を快楽にさせる
-サプライズプレゼントされるのはみんな好き
-誰もが確率論では分が悪いというギャンブルをやっている。人はみんな分かっている
-これが人がギャンブルにハマる理由 バズりたいもこの要素がある
-実際、脳内物質ドーパミンが分泌されて快楽状態になる
-FXはランダムな勝利を得るという意味で、ギャンブル的勝利の要因がある
–ランダムな勝利とは自分の勝ちトレードとチャートの動きには直接的な関係がないこと
–分析をしたから勝った、ルール通りに行動をしたから勝ったと思うけど、その勝ちはランダムに起きる - 勝ちたい・取りたいという欲が脳内を占める
-無意識、深層心理では、快楽を得たいという気持ちになってる
-取り逃したくないという欲が強い
-逆に言えば、負けること=リスクへの意識が非常に弱くなる 騙されるというリスクに対する意識も弱い - 予想して「~なりそう」という気持ちがかなり強い
-ドーパミンが出るのでワクワクする
–期待が生まれる
–期待通りの動きをチャートがしなかった場合、怒りという感情が沸く
–チャートを責めるという他責思考になる
—これは逆に怒りという感情が他責思考や期待していることを教えてくれている※怒りが浮かんだらチャンス - 根拠のない自信が沸く
-自信があるので、取り返そうとする
–連続で負けた時に自信喪失になって、何を信じていいかわからなくなる - 未来が見える気持ちがして、エントリ時不安を全く感じない
- 焦ってエントリしようとする ローソク足が伸びているのを見て、エントリしなければと思う
大陰線・大陽線の気持ちよさを覚えていて、それを狙わせようとする
- 日足が絡んでくる時
- 1波狙いが3波同時にくる時
-斜め抜けでのポジション持ちすぎ 1波なのに、欲が利確を遅らせる
-早すぎる2番からの1時間足トレード 移動平均線にまだまだなのに、欲がエントリを早まらせる連敗する - 大陽線・大陰線が出やすいところ
-テクニカル通りに波が出た時 これはルール通りのトレードでプロスペクト理論とは関係なし
-テクニカル通りに波が出なかった時
–このケースも損切りが一気に入って大きな波が出る
–押し目買い否定・戻り売り否定を狙いたくなる
苦痛回避(損失回避)型
前提 人は苦痛を嫌うし、苦痛が起きる可能性ですら避けようとする
- 人は学習をするので、嫌な経験をすると その可能性を起こさせた場所・タイミングは避けるようになる。当たり前
- 嫌いな食べ物は嫌いと言って食べない、食べようともしない
ポジションを取らせないようにする
- 怖い・不安という感情が湧き上がる
- 合理的にポジションを取るべきではない理由が浮かぶ
- タジり症の理由 酷いとイップスになる
- 過去損切りをした時の記憶が感情と共に残っていると、その経験をもう味合わせないようにしてくる
-初心者の頃に誰もがトラウマ級のトレードをしていたりする - 1回目がプラスで終わった後に波を追って2回目のエントリをする場合「勝ったからもういいんじゃない?」
- 朝のトレードで勝った時の夜のトレード「勝ったからもういいんじゃない?」
(含み益中)ポジションを閉じようとする
- ビビり決済の理由
- ビビり決済は含み益が減る時に起きる これは含み損で損切りするよりも精神的に辛い
(含み損中)損切りを遅らせようとする
- 損切り=確定的ダメージを先延ばしする。何の解決にもなっていない
-幼児がジュースをこぼしたら、隠そうとする
-ストレスがかかった状態では人は正しく対処できず、幼稚な対処をしてしまう。退行現象を起こす - 期待をするようになる
-特にロットを上げていってる段階
-”優位性がなくなれば決済するだけ”ではない頭になる いますぐ思った方向に動けると考える
–自分がストレスに耐えられず、相場に期待をしている状態
-ホールドが出来ず、ルール通り出来ない 自分を責めるという誤った自責思考になる
2限目
プロスペクト理論への対処方法
まず気づく
復習)問題はまず顕在化させることが第一段階
欲、期待が出ている自分に気づく
- 主語をプロスペクト理論にして、プロスペクト理論が攻撃してきている、自分がやられている状態だということに気づく
損失を回避しようとしている自分に気づく
- 理由が言い訳になっている可能性がある
- まだ待ちたいという言語化は正しい、だからと言って待つという行動が正しいとは限らない
- その時の思考・感情が大切
-思考・感情をトレード日誌に記録しておいて、後で対策できるようにしておく
-感情が出ている時に対策することは難しい
-例:怒っている時に「どうしたら怒らないようにできるか?」は考えられない、まず落ち着かせる。怒らないように対策を考えれるのは、後からになる。だから記録を残して後で見返す。
プロスペクト理論は本能といはいえ思考、であればエネルギーを持つ
- 対応:信念や思考のエネルギーの非活性化
- 本能も非活性化はしていける「そうじゃないんだよねぇ」
-これが冒頭の声を小さくするという意味
–反対の思考へのエネルギーを強めていく
–何度も何度も何度も何度も振り返る。自分に言い聞かせる
–思考にプラスに働くことがある度に「やっぱりか!」と感情を込めて記憶する
欲の抑制=自制
- 相手勢力の言語化 相手勢力を無視しないことが客観的に相場を見るためには絶対必要
- 相場に期待をしない 感情は期待をしているということを教えてくれてる
- 快楽トレードの感覚を記憶から弱める 過程にフォーカスする
-結果にフォーカスをしているから快楽トレードが記憶に残る
-感謝をすると快楽よりありがたいという気持ちになる - 自分を律する、ルール通り
-ルール通り行うことが自分らしいという認識になるレベルまで落とし込む
-我慢してルールを守るのは続かない
負けの反省の仕方も大事
- 対策しなければ、負けの感情が残るのが当たり前
- 過程評価を徹底して、褒めるところを見つける
- トレードの結果と自分を関連付けない
-「自分はだめなんだ」では絶対にない ここにエネルギーが入ってしまうとタジりになる
-トレードの成長過程にある、解釈をする - 反省するだけ反省し切ったら、感情は水に流す
-水に流す、もう気にしないも訓練・練習
–過去にこだわってしまう人は、日常生活から水に流す、気にしないという練習が大切
–配偶者は自分の成長にとっていい練習相手という一面もある
未来を基準にする
- 過去を基準に考えると「出来るどうかわからない」だから不安に感じる
-過去を基準に考えると、出来ないことが正当化される - 今やっていることが大変・面倒だという苦痛を感じている場合に、何故今頑張るのかという理由が必要
-これが夢が必要な理由
-これが後ろ向きな理由でFXを始めると挫折する理由」 - 3人会議
-自分と本能ともう一人=3年後の自分を相談役にする
–未来のなりたい自分が自分に相応しい、似合ってる、適してると日常生活から思い込みまくっているかどうかが肝 フリをするという考え方
–未来の自分像にエネルギーを与えるのは自分 - 連想と投影(ゾーンP144)を回避する
-例:新しい上司がきた時に、昔の嫌な人を思い出す(連想) その時の嫌な感情が蘇る 新しい上司に嫌なイメージがつく(投影)
-損失回避型によって無意識に過去のトラウマトレードを思い出す
–それは本能が自分を傷つけないようにするための防衛策
–初心者の頃はトレードの結果との向き合い方を知っている人はほとんどいない
–初心者の頃というのはトレードの性質・向き合い方も知らず。対応の仕方もしらないので、本能がそのまま記憶に残してしまう
-今の目の前のトレードに投影するのは未来の自分
3限目
損失回避型のプロスペクト理論は近所のおばちゃん説
- 余計なお世話好き、おせっかい そして無責任
プロスペクト理論の手のひら返しにバカかよと叫ぶ
- 損失回避がエントリを躊躇させる⇒その後順調に伸びていく⇒快楽嗜好型が「あーあ、いっちゃった」という
-お前が言うな! そして無責任 - 無責任な人の言うことを聞いちゃダメ。
トレード5工程の各段階での振り返りが大事
トレード日誌で自分を知る
- どこで、どの場面でプロスペクト理論が出てくるのかを自分で把握する
-ストレスがかかるとプロスペクト理論は出てきやすい
-「わかってたのに」「わかってるけど」という時はプロスペクト理論に何をされたのか、認識するチャンス - プロスペクト理論がどんな囁きをしてくるのか
-自分がそう思うではなく、プロスペクト理論が、という主語にするとわかりやすい
-プロスペクト理論の攻撃を言語化していく - プロスペクト理論に振り回されると、自分がどうなってしまうのか
-攻撃された結果の自分を自分で把握する
トレード日誌で直感・自分を信じられるようになる
- プロスペクト理論の攻撃に対して、自分を信じることが最大の防御
-環境認識を振り返って「俺の環境認識精度高いな」というのもとれも大事
-”プロスペクト理論+過去の自分vs自分”はキツイから
-”プロスペクト理論vs自分+未来の自分”で応戦する
-今の自分のフォーカスするもので思考のエネルギーが変わってくる - エントリポイントや決済ポイント「流れが変わるのはここのような気がする」というのを記録する
-直観が働くときはフロー状態 - ”プロスペクト理論が合理的に正当化”と”直観”を区別する
-実際はただの欲
-違いが見分けがつかないと負ける
-テクニカル的に明らかにおかしい時の感覚がプロスペクト理論 大体そをそをする
-テクニカル的に「ここかぁ」という時に直感が働く感じ=「あ、これだ」というのが浮かぶのと非常に似ている
トレード日誌で反省、改善し、フラットの状態に戻す
- 習慣化・継続化
-新しい人格・性格に少しずつエネルギーを与えていく
-トレード日誌を書く・読み返す
-今の習慣化にプラスする - ベイビーステップで始める
- 快楽嗜好の場合なのか、苦痛回避の場合なのか
まとめ
プロスペクト理論はエネルギーが強力です、自然と非活性化されることはあり得ません
- FXトレーダーとして生きる為に、勝ち抜く為に
- 自分で自分の思考・行動の記録を取り、振り返り
- 何にエネルギーを与え、何にエネルギーを与えないか、思考・行動の選択をする
- 何度も繰り返して繰り返し思考・行動していること、感情が込められているものがエネルギーが強くなる
- 人は選択ができます、だから誰もが変わっていけるんです
- そうすると未来が変わります
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